8月6日、被爆75周年の「ヒロシマ原爆投下の日」を迎えました。

午前8時から開かれた原水爆禁止長野県大会では、原爆投下の8時15分、広島市で開かれている「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」を中継でつなぎ、現地の「平和の鐘」の響きが会場を包む中、約60人の参加者が広島現地と合わせて黙とうを捧げました。

その後、県大会では、75年前に広島市で1歳の時に被爆した県原爆被害者の会の藤森俊希会長の被爆体験を映像にまとめたDVD『藤森俊希の伝言~きのこ雲の下、僕は1歳だった~』が上映されました。また、藤森会長が「核兵器を巡る状況と私たちの課題」と題して講演しました。藤森会長は昨年10月、国連総会に出席し、国連総会第1委員会のヨレンティ議長(ボリビア国連大使)に1051万7872筆の署名を提出しました。ヨレンティ議長は「この場所で藤森さんと出会えたことにとても嬉しい。ボリビアは今年の8月6日に核兵器禁止条約に批准したことから、自分の国に誇りを持っている。核兵器は人類の存亡に関わるものであるから、廃絶を目指しこれからも行動していく」「この国連を藤森さんにとっての家だと思って、署名提出でもそうでなくてもいつでも頼ってきてほしい」などと話しました。

県大会は最後に、「原水禁運動の原点のスローガンである『核と人類は共存できない』を改めて確認し、21世紀には核兵器も原発も存在しない、安心で平和な社会をつくるため行動し続けることを、75回目のヒロシマの日に決意します」とする大会アピールを採択しました。

8時15分を期して黙とうをささげる参加者。

講演する藤森俊希・県原爆被害者の会会長。

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