食とみどり、水を考える集い 集成材を生産する斎藤木材工業も視察

食とみどり水を守る長野県民会議は、103日、4日の両日、小県郡長和町の和田山国有林及び長野市において、第12回「食とみどり水を考える集い」を実施しました。参加者は16名でした。

1日目の開会式では、県労組会議の喜多事務局長が挨拶し、「食とみどりと水を取り巻く情勢は大変厳しい状況にある。コメ問題では小泉大臣の小手先の対応では何も解決されていない。自民党農政は限界にきており、政府の放置政策に対して県民会議としてしっかり取り組んでいきたい」と述べました。

その後、参加者は除伐作業を実施しました。作業前のカラマツ林は灌木が繁茂し、隣で作業する仲間を見つけるのも難しい状況でしたが、約1時間の作業後にはカラマツの立ち並ぶ明るい林へと変わり、参加者はその効果を実感していました。

作業後は、地元の齋藤木材工業(株)を訪問し、集成材の製造工程を見学。長野県産カラマツなどの地元産へのこだわりや、都心部の高層ビルなどでも集成材が活用されていることなどについて学びました。

2日目は、中部森林管理局会議室において「森林・林業を取り巻く情勢と中部森林管理局の取組」と題し、中部森林管理局企画調整課長の遠藤氏から講演を受けました。講演では、森林環境譲与税が森林整備や担い手育成、地域の森林管理支援に活用されていること、また森林の機能を高めることがカーボンニュートラル実現の鍵となることなどが説明されました。

閉会式では、中川会長から「森林ではクマ対策、食ではコメ価格の高騰、水では有機フッ素化合物(PFAS)への対応など、引き続き取り組みを強化していく」と述べ、今後のアジア・アフリカ支援米への協力を呼びかけ、二日間の日程を終了しました。

参加者からは、「久しぶりに山で作業できて気持ち良かった」「手入れの行き届いた山を見てうれしい」「ぜひ来年も参加したい」といった感想が寄せられました。

最後に、東信森林管理署ならびに齋藤木材工業(株)の皆さまには大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

カラマツの周りの雑木を除伐

急斜面での作業

伐採した木は2mくらいに切断

少し大きな木は共同作業で

かなり大きな雑木もあった

作業を終えて記念撮影

斎藤木材工場で集成材を生産する過程を見学

2日目は森林林業政策についての学習会