21世紀のキーワード―平和・人権・環境

長野県平和・人権・環境労働組合会議

原子力規制委員会に六ヶ所再処理工場のパブコメを提出

長野県原水禁は5月28日、原子力規制委員会が青森県六ケ所村にある日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所再処理工場)を「新規制基準」に適合していると認める「審査書案」を了承したことを受け、以下のパブリックコメントを提出しました。

「六ヶ所再処理工場は当初1997年であった完工予定が相次ぐトラブルや設計見直しなどにより24回も延期されています。技術的にもきわめて大きな問題を抱え、運転を強行すると放射能漏れなどの大事故の危険性が高いと思います。日本の核燃料サイクル政策自体がもはや破綻している現状で、原子力規制委員会が「技術的な視点」だけで、合格判断をすることは極めて問題があります。審査書案の白紙撤回を求めます」

文科省発行「放射線副読本」の内容に異議あり!長野県教委に申し入れ

文部科学省が改訂した「放射線副読本」(2018年度)が今年1月、長野県内の小学2年生全員に配布されました。この副読本の回収を求めて、原水禁長野県協議会とⅠ女性会議長野県本部は4月、長野県教育委員会に要請書を提出しました。

新版「副読本」では原発事故の記述も大幅に減り、その上で、福島県民の健康被害もさほど見当たらず心配はない、避難解除もされて、復興へ前進している、というような内容に終始しています。

要請書を受け取った長野県の担当課長は、「『副読本』は国から学校へ直接送られているので、県としての回収は難しい。だが、被害や危険性の詳しい記述が足りないことは認識している。それを文科省と現場の教師達に伝えていく」などと回答しました。今後の経過についても私たちに報告してくれるという、前向きな回答を得ることができました。

☞ 放射副読本問題・長野県への申入書