食とみどり、水を守る県民会議は1月12日、長野市のJAビルでアフリカのマリ共和国へ届ける「支援米」発送式を、JA長野県グループと合同で開きました。
食とみどり、水を守る県民会議は1995年から毎年、アフリカで飢餓に苦しむ人たちを支援するための米を県内各地で栽培してきました。27年目となる昨年は県内6カ所で栽培し約2.3tを収穫し、職場や地域で集めたカンパ米と合わせて約3.3トンを送付しました。JAグループは、国際協力田運動として24年前から取り組みが始められ、昨年は2.7tを収穫しました。
合同発送式では、県民会議から荒井武志会長(県議会議員)があいさつし「午前中の幹事会後、SDGsと食品ロスというテーマで学習会をしたのですが、コロナ禍の輸入制限により食料価格が高騰したことで、食料を購入できない人が増え、世界の飢餓人口が昨年よりも1億6千万人も増えている。かたや、日本だけで612万トン、世界でみると13億トンという食品ロスがあるという現実に、私たちひとりひとりが向き合わなければならない」などと話しました。
マリ共和国までの輸送を担う市民団体「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」から、
「支援米の配布所は学習所にもなっており、そこに集まる子どもたちは皆様の支援米で元気を取り戻し、次の3つのことを学ぶことができています。
1.農林業を学び、自分の力で食料生産ができること
2.その収穫物を、さらに苦しい生活下の人々に平等に分けること
3.食料による紛争をなくす大人になるべく、戦争をしない・させない大人になるためには何を学び、行動すべきか
皆様からの支援米は、その一粒一粒が強い意志を持っているかのように、広大な砂漠のまだ一部でありましても、『砂の大地を緑』に変え、人々を生き返らせています。」
というメッセージをいただき、読み上げられました。
一袋約30㎏のコメが詰められた袋に、参加者がマジックペンで、マリ共和国の現地語を書き込み、友好と連帯の証としました。
最後は、トラックの荷台に参加者がそれぞれコメ袋を積み込み、出発するトラックを拍手で見送りました。